授業の席と成績の関係
はじめまして、獣医学生のVETkunです。
大学の授業といえば、大きな教室で大勢の生徒に対して先生がお話しています。
その際、みなさんはいつもどこの席に座って授業を受けていますか。
私の大学の最初のときは、いつも一番後ろの席に座って授業を聞いていました。
その時は、友達と話したり、睡眠をしたりしてしまったことが多々ありました...
今思うとかなり後悔しています。
なぜならば、1コマの90分間の授業料を計算したら私の大学は9000円ほどだったからです。
(国立 2304円、私立文系 3198円、医療系 15000円)
後方の席に座ると先生から遠いために気持ちが緩んで寝てしまったり、ほかのことをしてしまうことはないでしょうか。
座る席の位置によって成績と関係することは何となく感じると思いますが、今回はこれらのことを調査した論文があったので簡単にご紹介しようと思います。
調査方法
ある医学部の1年生104名を対象に座席の位置を点数化して90分15回の平均値をとりながらそれぞれの位置の定期試験の平均点と標準偏差との関係や2年次全20科目の総合得点の平均値と標準偏差との関係をみる。
【位置点数のつけ方】
前方の位置(1-5列目) 1点
中央の位置(6-10列目) 2点
後方の位置(11-15列目) 3点
【位置決定の仕方】
15回の平均値をとる。
後方の位置 2.5<平均値
中央の位置 1.5≦平均値≦2.5
前方の位置 平均値<1.5
調査結果
それぞれの位置においての定期試験の平均点と標準偏差は以下のようになった。
座席 |
人数 |
平均点 |
|
前方 |
27 |
76.3 |
10.5 |
中央 |
43 |
77.2 |
11.2 |
後方 |
34 |
69.1 |
10.0 |
全体 |
104 |
74.3 |
11.2 |
この結果から前方と中央においてはあまり差がないことがわかるが、後方は平均点が圧倒的に低いことがわかる。
また、成績下位層4分の1の6割の人が後方というデータ結果も出ている。
次にそれぞれの位置の2年次全20科目の総合得点の平均点と標準偏差は以下のようになった。
座席 |
人数 |
平均点 |
|
前方 |
27 |
73.7 |
5.2 |
中央 |
43 |
75.0 |
4.5 |
後方 |
34 |
71.0 |
4.5 |
全体 |
104 |
73.4 |
5.0 |
この結果においても上記の結果と同じような結果が得られている。
また、標準偏差をみると、平均からみて高い成績をとっているのは前方の人が多いことがわかる。
以上より、後方に座るよりも前方に座るほうが成績が伸びやすいということがわかる。
まとめ
- 1コマ90分の授業料は数千円
- 後方より前方の位置のほうが成績が伸びやすい
大学生活において、席の位置を変える人は少ない傾向がありますがこのことを知ったことを機に変えてみてはいかがでしょうか。
参考文献
・大学の講義は一回いくらなのか 時間とモチベーションについて | 人生を遊びに 楽しい未来への心とお金の対策法 「好き」で新しい世界を (atarashiisekai.com)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。